防弾列車、丸1日かけ移動 鉄路好む北朝鮮指導者


 列車は防弾装備が施された特別仕様。通常の車両より重量があるため、時速60キロほどしか出ないとされる。

 香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、北朝鮮最高指導者の列車は10~15両編成で、武装した自動車や通信機器などを搭載。寝室、食堂、執務室を備えているほか、警備要員や医療スタッフ向けのスペースも確保されているという。

 朝鮮中央通信が2日配信した写真には、北朝鮮国旗が置かれた列車内の執務室のような場所で、正恩氏が崔善姫外相とみられる人物らと談笑している姿が写っている。

 北朝鮮の歴代指導者は、外遊で飛行機よりも鉄道を好んできた経緯がある。北朝鮮が保有する航空機の老朽化も指摘される中、列車の方が快適で安全という判断もあり、鉄路での移動を選んでいるもようだ。

 正恩氏のこれまでの5回の訪中のうち、列車が使用されたのは今回を含め3回だ。2019年2月には、中国を縦断する形でベトナム入りし、第1次政権当時のトランプ米大統領との会談に臨んだ。最近では、23年9月に列車でロシアを訪れている。 



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