「ヘリまで出動、戦争のように襲撃」…米、韓国人労働者の手足チェーンで縛り連行


米移民・税関捜査局(ICE)ホームページには「ICEがジョージア州で違法雇用と犯罪を対象に複数の機関と合同作戦を主導した」というメディア発表資料が掲載された。当局は今回の作戦が移民・税関捜査局だけでなく、国土安全保障捜査局(HSI)、麻薬取り締まり局(DEA)、ジョージア州パトロール隊など多様な機関が合同で進めたと説明した。

メディア発表資料には取り締まり現場写真4枚と2分34秒の映像がともに掲載された。映像は軍用車両と多くの車、ヘリコプターが現場に入る場面で始まった。続けてユニフォームを着た麻薬取り締まり局要員10人ほどが両手束縛用と推定されるロープを持って建物外で待機する姿が写っている。

取り締まり要員の指示により移動する現場労働者の顔はモザイク処理された。だが映像に登場した一部労働者の勤務服のチョッキにはDSKメカニック、HL-GAバッテリー会社、LG CNSなど所属会社名と推定される名前が書かれていた。

続けて映像は取り締まり要員がバスに両手をついて1列に並んだ現場労働者の脚と両手をチェーンで縛りバスに乗せる場面へと続いた。

中南米などの国籍と推定される労働者2~3人が敷地内の池に入り、取り締まり要員により引き上げられる場面も含まれた。

CNN(電子版)によると、取り締まり現場にいたある労働者は連邦要員がまるで「戦場のように」押しかけたと話した。

匿名で取材に応じたこの労働者は、移民取り締まり要員が現場にいた労働者に社会保障番号、生年月日、その他個人情報などを尋ね、異常がないと確認された人にだけ略式の許可証を渡したと話した。労働者らはこの許可証を建設現場の入口で他の移民取り締まり要員に提示した後に現場を抜け出すことができたという。

また別の労働者は、逮捕を避けようと換気口の中に隠れたりもしたという。彼は移民取り締まり要員が押しかけたという知らせに「換気口の中に隠れたがとても暑かった」と話した。

ICEは今回の取り締まり作戦で475人を拘禁し、「このうち多くは訪問ビザを不正に使用していた」と明らかにした。

続けて「逮捕された人たちはビザの条件に外れて不法に働いていたことが確認された。短期滞在ビザや観光ビザ所持者は米国で働くことはできない」と話した。また「メキシコ出身のある永住権者は数件の犯罪での有罪判決を根拠に追放対象者と判断され逮捕された」と付け加えた。

米当局は今回の取り締まりで475人を逮捕し、このうち大多数が韓国籍だと明らかにした。LGエナジーソリューションはこの日、自社と協力会社を合わせて約300人の従業員が拘禁された状態だと伝えた。



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