ウクライナ空軍によると、6日夜から7日朝にかけて、ロシア軍は800機を超えるドローン(無人機)や弾道ミサイルなどでウクライナ各地に大規模な攻撃を行った。ロイター通信は、2022年のロシアによる侵略開始以降、最大規模の無人機攻撃だと伝えている。首都キーウでは中心部にある政府庁舎で火災が起きた。
ニュースサイト「ウクライナ・プラウダ」によると、火災のあった建物は内閣が使用しているが、人的被害はなかった。ユリヤ・スビリデンコ首相は「敵の攻撃で初めて政府の建物が損傷した」とSNSに投稿し、建物の屋根や上層階に被害を受けたと明らかにした。
ウクライナ空軍によると、今回の攻撃には無人機810機、巡航ミサイルや弾道ミサイル計13発が使用された。同国のウォロディミル・ゼレンスキー大統領はSNSに、この攻撃によって4人が死亡し、少なくとも44人が負傷したと投稿した。
露軍は、東部ドネツク州の要衝ポクロウシクなどへの攻勢を強めているとも伝えられている。トランプ米大統領が和平に向けた仲介に取り組んでいるが、プーチン露大統領が攻撃の手を緩める兆しはない。