宮城県大郷町教育委員会は16日、廃校となった小学校で保管していた卒業生の指導要録が台風19号の浸水被害で流失し、計697人分の行方が分からなくなったと明らかにした。要録には児童や保護者の氏名、卒業当時の住所などが記載されていた。現在まで情報が悪用された連絡はない。
町教委によると、流失したのは平成24年3月に廃校になった旧大谷小の4~22年度の卒業生の要録。同時期に廃校した旧粕川小1階の倉庫で保管されていた。このうち7年度、18年度、22年度分は見つかった。
24年4月にこの2校を含む計4校を統合した際に、統合先の小学校に収容しきれず旧粕川小に資料を置いていた。
町は今後も捜索を続け、要録が流失した卒業生には謝罪文を送付する予定という。