「お金の問題というより、気持ちの問題です――」。3回のデートで一度も支払いをしてこなかった男性との関係を続けるべきか悩む20代女性の投稿が、韓国のオンラインコミュニティで大きな注目を集めています。これは、恋愛における金銭感覚と「思いやり」について深く考えさせる社会的な話題となっています。
3回のデートで「全額女性持ち」の現実
投稿者の女性は、最近ある男性と「いい感じ」の関係になりつつあると明かしました。しかし、その男性との今後について「正直、このまま関係を続けていいのか悩んでいる」と心情を吐露しています。女性が抱える悩みとは、これまでの3回のデートで、男性が一度もお金を出したことがないという事実でした。
初デートでの食事代から始まり、2回目のカフェや映画代、そして3回目のデートでの費用も全て女性が負担したといいます。女性は、この出会いが職場の同僚に頼んでセッティングしてもらった紹介だったため、最初は「私が少し多めに払ってもいいかなと思っていた。私も社会人だし、クールにいこうと思った」と振り返ります。
デート中のカップルが金銭感覚の違いで悩む様子。韓国の恋愛における割り勘問題を象徴。
「最低限の思いやり」欠如への違和感
しかし、女性のこうした「好意」が当然と受け止められているかのような男性の態度に、徐々に違和感を覚えるようになったと語ります。「『今回は僕が払うよ』という一言でもあれば違った」と彼女は述べ、相手からの最低限の配慮や心遣いが見られないことに失望している様子です。「でも、そういう素振りすらないと、私が払うのが当たり前だと思われているのかなって。お金が惜しいんじゃなくて、相手にも少しは気持ちを見せてほしいだけ。最低限の思いやりじゃないのか」と、彼女は自身の真意を打ち明けました。これは単なるデート代の割り勘問題に留まらず、人間関係における「価値観」や「配慮」の欠如が焦点となっていることを示しています。
ネット上の共感と厳しい意見
この女性の投稿には、多くのユーザーから共感とアドバイスが殺到しました。オンラインコミュニティには、「問題は金額じゃなくて、思いやりのなさだ」「もう答え出てるよね、その関係」「こういう人は付き合っても変わらない」といった声が寄せられました。また、「デート代すら気遣えないなら、他のことも期待できない」という厳しい意見も多数を占め、男性の態度に対する批判的な見方が多く見られました。この一連の反応は、現代の韓国社会における恋愛関係での金銭感覚や、パートナーへの期待値、そして「思いやり」という要素がどれほど重要視されているかを浮き彫りにしています。
今回の投稿は、デートにおける支払い問題が、単なる金銭的な負担だけでなく、相手への「気持ち」や「配慮」を測る一つの指標となり得ることを示唆しています。特に若い世代にとって、このような繊細な問題は関係の継続に大きな影響を与える可能性があり、今後の交際における価値観のすり合わせの重要性を再認識させる事例と言えるでしょう。
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