9月7日放送の『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)エンディングで次週予告が流れ、元レギュラーの手越祐也氏の登場が明らかになりました。このニュースは瞬く間にファンを熱狂させたものの、「レギュラー復帰」を望む声と、テレビ局側の慎重な姿勢に対する複雑な感情が入り混じっています。彼の代名詞ともいえる企画「ノーチャラ生活」で、再びどのような挑戦を見せてくれるのか、その背景を探ります。
待望の復帰、驚異的な視聴者反響
手越祐也氏が『イッテQ!』に再登場するのは、9月14日の秋の2時間スペシャルです。昨年10月には、4年ぶりの番組出演で内村光良氏や宮川大輔氏とイタリアの祭りに参加し、宮川氏が再会に涙ぐむ感動的なシーンが大きな話題を呼びました。この復帰回は平均13.5%という高視聴率を記録しただけでなく、TVerでの再生回数も8日間で421万回という驚異的な数字を叩き出し、「TVerアワード2024」特別賞を受賞する快挙を達成。SNSでは「手越くん、レギュラーに戻してよ!」「イッテQレギュラー復帰でよくない?」といった熱烈な復帰を願う声がX(旧Twitter)上に多数寄せられ、彼の根強い人気を改めて証明しました。
手越祐也が『世界の果てまでイッテQ!』に登場し、ファンから期待と複雑な声が上がっている様子
広がる活動の場:他番組への出演とドラマ起用
手越祐也氏を巡るテレビ業界の状況は、以前に比べて柔軟な姿勢を見せています。9月8日には『ネプリーグ』(フジテレビ系)に15年ぶりに登場し、その活躍ぶりが注目されました。さらに、10月からは日本テレビ系のドラマ『ぼくたちん家』への出演も予定されており、同局のドラマ出演は実に7年ぶりとなります。このドラマのプロデューサーである河野英裕氏は、手越氏が2006年に出演した『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』も手掛けた人物であり、彼の人間性や演技力を高く評価しているといいます。このように、各局での復帰や起用が増える中で、『イッテQ!』における彼の立ち位置は、ファンにとって特別な関心事となっています。
『イッテQ!』だけが抱える”及び腰”の理由とファンの不満
現在の状況は、手越氏への期待の大きさを物語る一方で、一部のファンからは「都合のいいときだけ呼ばれる“飼い殺し”状態」と捉えられています。芸能ジャーナリストや芸能プロ関係者からは、日本テレビが彼の高視聴率獲得能力を「切り札」のように利用しているとの指摘が出ています。つまり、レギュラー復帰を前提とした本格的な起用ではなく、スペシャル番組の話題作りのために彼を招いているのではないかという見方です。このまま単発の出演が続けば、彼の完全復帰を待ち望むファンの熱量が萎えてしまうのではないかと懸念する声も上がっています。
ジャニーズ事務所なき今、残る”忖度”の影か
手越祐也氏がジャニーズ事務所を退所し、『イッテQ!』を降板した背景には、2020年の緊急事態宣言下での度重なる外出が発覚したことがありました。しかし、当時彼を業界から事実上”干した”とされる旧ジャニーズ事務所は、すでにその形態を変え、かつての”権力”は存在しません。芸能プロ関係者は、「手越さんにルール違反があったのは事実だが、今は禊(みそぎ)が済んだと言えるだろう。誰に気を遣う必要もないのに、なぜ日本テレビが起用に及び腰なのか理解に苦しむ」と語っています。かつてのしがらみがなくなった今、日本テレビがレギュラー復帰に踏み切らない理由に対し、ファンや業界関係者の間では様々な憶測が飛び交っています。
結論
手越祐也氏の『イッテQ!』への復帰は、高視聴率とファンの熱狂的な歓迎をもって迎えられています。しかし、他の番組での活動が広がる一方で、『イッテQ!』が彼を「切り札」としてのみ起用し、レギュラー復帰に及び腰である現状は、多くのファンに複雑な思いを抱かせています。旧ジャニーズ事務所の力がなくなった今、テレビ局がどのような判断を下すのか、そして手越氏がいつまで”都合のいい男”のままでいるのか、その動向に注目が集まっています。
参考文献:
- Yahoo!ニュース: 手越祐也『イッテQ!』出演にファン歓喜も「レギュラー復帰でよくない?」複雑な思い抱える理由 (参照日: 2024年9月9日)