名作続編『102回目のプロポーズ』製作決定に波紋!唐田えりか、せいや、伊藤健太郎起用で「名作が台無し」の声

社会現象を巻き起こしたドラマ『101回目のプロポーズ』(フジテレビ系・1991年)の続編、『102回目のプロポーズ』の制作が正式に発表され、大きな注目を集めています。フジテレビが運営する動画配信サイト『FOD』での独占配信が予定されており、浅野温子と武田鉄矢が演じた主人公たちの娘役を唐田えりかが務めることが明らかになりました。しかし、この名作の復活に期待が寄せられる一方で、キャスティングやフジテレビのリメイク戦略に対し、SNS上では早くも厳しい批判の声が多数上がっており、波紋を広げています。

「102回目のプロポーズ」製作発表とそのキャスト

今回発表された『102回目のプロポーズ』は、放送作家・脚本家を引退した鈴木おさむ氏の企画によるものです。主演は『101回目のプロポーズ』で結ばれた主人公たちの愛娘役を演じる唐田えりかさんが務め、霜降り明星のせいやさん、伊藤健太郎さんが共演します。さらに、オリジナルの主人公である星野達郎を演じた武田鉄矢さんの続投も決定しており、小さな建築会社を経営しながら娘の幸せだけを願う父親役を演じることになります。テレビ局関係者によると、今秋から撮影が始まる予定で、武田さんは8月からBS-TBSで放送予定の主演ドラマ『水戸黄門』の撮影も控えており、多忙な日々が続きそうです。FODでの独占配信となるものの、地上波での放送時期は未定とされています。

霜降り明星せいやと唐田えりか、『102回目のプロポーズ』共演キャストとして注目霜降り明星せいやと唐田えりか、『102回目のプロポーズ』共演キャストとして注目

物議を醸すキャスティングとSNSの反応

34年ぶりの名作復活に対し、SNS上では期待とは裏腹に厳しい意見が多く見受けられます。「フジは過去の大人気ドラマを壊すの好きすぎるやろ 大コケするに1票」といった悲観的な予測や、「時代背景が違いすぎるしこのキャストで恋愛ドラマとか勘弁してくれ…野島(伸司)作品に泥を塗るな」と、オリジナルへのリスペクトを欠くとの声も上がっています。

特にキャスティングについては、「なんか違う意味での炎上狙ってるのか」「唐田えりかと伊藤健太郎を社会復帰させるためのドラマなのか?」など、過去に不倫報道があった唐田さんや、自動車運転処罰法違反及び道路交通法違反の疑いで逮捕された過去がある伊藤さんの起用について、「炎上商法」を狙っているのではないかという憶測も散見されます。

テレビ誌編集者によると、オリジナル作品の主題歌を担当したASKAさん、そしてプロデューサーを務めたフジテレビの前社長・港浩一氏と大多亮氏も、それぞれ薬物逮捕や女性問題を巡る損害賠償訴訟に関わっていたことに触れ、「鈴木氏は2023年から企画を進めていたと語っていますが、出演者を含めて問題のある人が多く関わりすぎていることも不安要素ですね」と指摘しています。

フジテレビのリメイク戦略と制作現場の声

近年、フジテレビが自社の過去作品を相次いでリメイク・続編化していることにも疑問の声が上がっています。織田裕二主演で1991年に放送された『東京ラブストーリー』は伊藤健太郎さん主演で2021年に配信ドラマ化されました。昨年4月には反町隆史主演の『GTO』が26年ぶりにスペシャルドラマとして復活し、反町さんのほか松嶋菜々子さんや小栗旬さんらが再集結して話題を集めました。

さらに、1997年に放送された『踊る大捜査線』シリーズのスピンオフ映画2作品が昨年連続公開され、新作映画『踊る大捜査線 N.E.W.』の制作も決定。今春の月9で放送された『続・続・最後から二番目の恋』も11年ぶりの復活となりました。

制作会社関係者は、「過去の遺産に頼るのではなく、本田響矢をメインキャストに抜擢して成功を収めた『波うららかに、めおと日和』のような新しい才能を発掘、育成していかないと未来はないと思いますよ」と、フジテレビの現状に警鐘を鳴らしています。オリジナルが「僕は死にましぇ〜〜ん!」といった流行語を生み出したように、今回の続編が関係者の不祥事ばかりで話題になるような事態は避けたいところです。

まとめ

『102回目のプロポーズ』の制作決定は、名作のファンにとっては朗報である一方で、キャスティングやフジテレビのリメイク戦略を巡る懸念が渦巻いています。過去の栄光に頼りすぎる姿勢や、話題性先行と捉えられかねないキャスト選定は、作品本来の価値を損なうリスクを孕んでいます。新たな作品が単なる「炎上」に終わらず、視聴者の心に残るような感動やメッセージを届けられるか、今後の展開が注目されます。

参考資料

  • 週刊女性PRIME: 『101回目』当時の名作コンビに関する記事 (2024年6月)
  • Yahoo!ニュース: 『102回目のプロポーズ』製作発表関連報道 (2024年6月)
  • テレビ局関係者、テレビ誌編集者、制作会社関係者への取材に基づく情報