ロックバンド、U2が13年ぶりの来日公演を行った。さいたま市のさいたまスーパーアリーナで4日と5日の2公演のみということもあり、全国から熱心なファンが駆けつけ、会場は大変な熱気に包まれた。2晩目のステージを聴いた。(石井健)
ステージも客席も熱くなった2時間半だった。
昭和58年の初来日から通算6度目の来日だが、前回は平成18年。13年ぶりだ。ファンは待ち焦がれた。
木曜日の夜。午後7時半と開幕予定時間は遅かった。仕事帰りの人への配慮か。1980年にデビューしたアイルランドの4人組。客席は、初期からのファンとおぼしき中高年が目立ち、外国人の姿も多かった。
世界中で大規模な公演ができる数少ないロックバンドの一つだ。今回は「ヨシュア・トゥリー・ツアー」と名付けた演奏旅行の一環。2017年から続けており、これまで66カ国を回って300万人を動員した。中盤で、1987年のアルバム「ヨシュア・トゥリー」の11曲をまるまる演奏するのが特徴だ。
デジタル配信が台頭し、音楽が曲単位で聴かれるようになる中、流れに逆らうようにアルバムという概念にこだわった趣向だ。
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メインとサブの2カ所のステージを設けた。アルバムの再現はメインで、その前後の計14曲は主にサブで演奏した。