10月1日(水)夜10時より初回30分拡大で放送がスタートするフジテレビ系連続ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』に、小林薫、市原隼人、戸塚純貴、アンミカ、秋元才加、佐藤大空という豪華な追加キャストが出演することが9日、正式に発表されました。主演の菅田将暉、そして脚本を手掛ける三谷幸喜氏による完全オリジナル作品として、放送前から大きな注目を集めています。
「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」:作品概要と豪華キャスト
本作は、1984年の渋谷を舞台に、まだ“何者でもなかった”若者たちが、悩みや葛藤を抱えながらも懸命に生きる姿を描く青春群像劇です。脚本家・三谷幸喜氏の半自伝的要素が盛り込まれた完全オリジナルストーリーで、その独自のユーモアと人間味あふれる視点が期待されます。
物語の舞台は、好景気の波が押し寄せる直前の渋谷。大人が夜ごと羽目を外し、カルチャーの発信地として若者が集う「SHIBUYA109」や「渋谷PARCO」といった場所が象徴する時代の一角で、目と目を合わせ、心を通わせながら必死に“生きる”若者たちの姿が描かれます。既に発表されている主演の菅田将暉に加え、二階堂ふみ、神木隆之介、浜辺美波といった若手実力派俳優陣が共演に名を連ねており、豪華キャストによる群像劇への期待が高まっています。
新たに発表された実力派キャスト陣とその役どころ
この度、新たに発表された実力派キャスト陣が、物語にさらなる深みと彩りを加えます。
フジテレビ系ドラマ「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」の追加キャスト。上段左から市原隼人、小林薫、下段左からアンミカ、戸塚純貴、佐藤大空、秋元才加が並ぶ。
小林薫:ジャズ喫茶マスター・風呂須太郎役
名優・小林薫は、ジャズ喫茶「テンペスト」のマスター・風呂須太郎を演じます。唐十郎さんの舞台でデビューし、ドラマや映画で圧倒的な存在感を放ち続けてきた彼が、三谷作品に初参加となります。フジテレビの連続ドラマ出演は、『風間公親-教場0-』(2023年)以来2年半ぶりとなり、その深みのある演技に注目が集まります。
市原隼人:劇場の用心棒・トニー安藤役
市原隼人は、劇場の用心棒・トニー安藤を演じます。これまでにフジテレビ系『死との約束』(21年)やNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(22年)など、数々の三谷作品に出演経験があり、その世界観をよく知る存在です。フジテレビの連ドラレギュラー出演は、『カラマーゾフの兄弟』(13年)以来12年ぶりとなります。
戸塚純貴:純情警官・大瀬六郎役
渋谷の風紀を守る純情な警官・大瀬六郎役には、戸塚純貴が決定しました。舞台『ヴァンプ・ショウ』(22年※再演)など、三谷作品への出演を重ねてきた彼が、どのような形で物語に絡むのか期待されます。
アンミカ:個性派ダンサー・パトラ鈴木役
モデルやタレントとしても活躍するアンミカは、ダンサー・パトラ鈴木役で三谷作品に初参加します。彼女の個性と存在感が、1980年代の渋谷という舞台でどのように輝くのか見どころです。
秋元才加&佐藤大空:母子ダンサー、毛脛モネと朝雄役
シングルマザーのダンサー・毛脛モネ役を演じるのは秋元才加です。『鎌倉殿の13人』をはじめ、多くの三谷作品に常連として参加してきた彼女が、本作では息子・朝雄と共に物語に深みを与えます。その息子・朝雄役には、子役の佐藤大空が抜擢されました。フジテレビ系『PICU 小児集中治療室』(22年)などで注目を集めた実力派子役の演技にも期待が集まります。
キャスト陣からの意気込みコメント
新たに発表されたキャスト陣からは、作品への熱い想いが寄せられています。
○小林薫
「1980年代の演劇界のシーンに、何やら訳知りな謎めいた役での出演でした。たくさんの“多種多才”な出演者に混じって、楽しく参加することが出来ました。年齢を重ねる中で、才能ある人たちに囲まれて、ボクも少しはアップデートできたのかなと感じた時間でもありました。作品にはホントに感謝しています」
○市原隼人
「この度、敬愛する三谷幸喜さんの世界に参加させていただけた事を心より嬉しく思っています。自分自身も人生を預けている役者、芝居、演劇の世界が描かれている物語に埋没できる喜びは計り知れませんでした。登場人物の役者が必死に泥臭く生きながら見る儚い夢に心を奪われ、とにかく作品に夢中になりました。私たちは一つ一つの作品に命を懸けています。そんな想いが時に面白く笑えたり、時に美しかったり、時に泣けるほど切ない姿をお楽しみください。出演者の皆様は底がないほどに温かな人間愛があり、個性豊かな人間が集まる現場に向かうのが楽しみで仕方ありませんでした。菅田将暉や神木隆之介とそれぞれ15年や20年ぶりの再会は、親心のような思いで微笑ましかったです。この真っ直ぐな2人の為に何かできるなら、何かを失うことも苦じゃない。と、思わせてくれた2人と縁をいただけた事にも心より感謝しています」
○戸塚純貴
「80年代の渋谷とシェイクスピア。水と油のような作品ですが三谷さんの手に掛かるとシェイクスピアの悲喜劇がネオンの下で踊り出します。この激動の時代を生き抜く愛すべき人たちとこの渋谷の風紀は警察官として私が命に変えてでも守り抜きます。この街のお巡りさんとして最後まで絶対に職務を全う致します。観てくださる皆様と共に、笑って泣いて驚いて、一喜一憂できたら幸いであります!」
○アンミカ
「53歳で初の連ドラレギュラー出演を、憧れの三谷幸喜さんの脚本で、尊敬する役者の皆様と共演させていただき、人生観が変わるようなこの経験に心から感謝しています。菅田将暉さんをはじめ先輩方や監督、スタッフの皆様から、本当にたくさんのことを学ばせて頂きました。昭和好景気の時代背景のエネルギーが相まって、現場は楽しさとエネルギーがぶつかり合い、心地よい緊張感に満ち満ちていました!今も“もしがくロス”です(笑)。そんな中、1984年当時のワクワクを思い出しながら、皆の姉御的存在のダンサー・パトラ鈴木を演じさせていただきました。人間のどんな凹凸や個性も愛せるようになり、人って皆それぞれに一生懸命生きていて、そしてお茶目な存在なのだと思える、誰かの苦悩や誰かの笑顔に、心に力がもらえる群像劇です!昭和の街並みを再現した美術セット・ファッションなども必見です。ぜひ、ぜひ、ぜひ、ご覧下さい!」
○秋元才加
「この度、シングルで子供を育てるダンサー、毛脛モネを演じます、秋元才加です。キャストもセットもスタッフさんもスケールが大きすぎる現場で、日々緊張と喜びの連続でした。一致団結してシーンを作っていこうという熱量とチームワーク、忘れられません。劇場の作り込みも素晴らしく、AKB48で活動していた私にとって、WS劇場の存在が心を落ち着かせ、励ましてくれる場所でもありました。1984年には、私はまだ生まれておりません。演劇やお芝居を通じて、多種多様な人々が交わっていく姿。あの頃の日本を令和の時代に振り返って何を感じるのか。沢山の方に観て頂きたいと思います。私の毛脛モネという名前にもきっと意味があるはず……」
○佐藤大空
「役が決まってうれしかったです! 僕は昭和を知らないので、ズボンに洋服を入れるのが面白かったし、昔の遊び道具で遊べたのが楽しかったです! 昭和にタイムスリップしたみたいでした!」
まとめ
三谷幸喜氏の独自の世界観と、菅田将暉をはじめとする豪華俳優陣の共演が織りなす『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』。今回発表された小林薫、市原隼人、戸塚純貴、アンミカ、秋元才加、佐藤大空といった実力派キャスト陣の加入により、1984年の渋谷を舞台にした青春群像劇は、さらに深い魅力と期待感を高めることでしょう。彼らが演じる個性豊かなキャラクターたちが、激動の時代をどのように生き抜き、視聴者にどのような感動を与えるのか、10月1日からの放送が待ち遠しい限りです。
参考資料
- ENCOUNT編集部 (2025年9月9日). 10月1日スタート『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』. Yahoo!ニュース. https://news.yahoo.co.jp/articles/1e911f207909a7ae182489a746462281c23fe7a5