マカオ返還20年ルポ 中国にナイフを突きつけられた市民

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マカオの繁華街、セナド広場に点灯した返還20周年記念のイルミネーション(藤本欣也撮影)
マカオの繁華街、セナド広場に点灯した返還20周年記念のイルミネーション(藤本欣也撮影)
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 マカオがポルトガルから中国へ返還されて20日で丸20年を迎える。中国の習近平国家主席は18日、記念行事に出席するためマカオ入りし、一国二制度下のマカオの業績を高く評価した。しかしマカオ立法会(議会)の民主派議員、蘇嘉豪(そ・かごう)氏(28)は産経新聞の取材に、約67万人のマカオ市民は「ナイフを頭に突きつけられた状態だ」と述べ、自由が制限されている現状に警鐘を鳴らしている。(マカオ 藤本欣也)

 世界最大のカジノの都マカオには陸路、海路、空路で入境できるが、いずれも厳しい入境検査が行われている。当局は特に香港の活動家らのマカオ入りを警戒しており、実際に民主派メンバーらが香港出境やマカオ入境を拒否されている。

 この日、マカオの空港に到着した習氏は「マカオが成し遂げた業績と進歩を誇りに思う。一国二制度を真に貫徹した」と称賛した。念頭にあるのはやはり、マカオから約60キロ離れた香港だ。香港政府や中国共産党に対する抗議活動が半年以上続いているが、同じ一国二制度下のマカオには波及していない。

 マカオ立法会(定数33)に4人いる民主派議員の1人である蘇氏によると、8月にマカオで香港の運動を支援しようという計画はあったものの、警察が集会を許可しなかったという。

 マカオで反政府・反中運動が広がらない理由の一つとして、蘇氏は「ナイフ」が市民に突きつけられているからだと指摘する。マカオ政府が2009年に制定した国家安全法のことだ。

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