熊谷6人殺害、被告側上告 心神喪失で無罪主張


 埼玉県熊谷市で平成27年、小学生2人を含む住民6人を殺害したとして強盗殺人などの罪に問われたペルー人、ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告(34)の弁護人は18日、心神耗弱を理由に1審の死刑を破棄し、無期懲役とした2審判決を不服として最高裁に上告した。弁護側は「被告は犯行時、心神喪失の状態で刑事責任は問えない」と無罪を主張していた。

 東京高裁は5日の判決で、統合失調症による妄想が犯行全般に影響を与えたと指摘。心神耗弱の状態で責任能力は限定的だったと判断し、刑を軽くした。裁判員裁判だった1審さいたま地裁判決は完全責任能力を認めていた。



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