日本テレビの人気番組『ザ!鉄腕!DASH!!』(毎週日曜19:00〜19:58)が、TOKIOのメンバーである松岡昌宏(48)が抱く日本テレビへの不信感を巡り、大きな議論を呼んでいます。この問題は、『週刊新潮』(12月4日発売号)での松岡の発言がきっかけとなり、番組の視聴率にも影響を与え始めています。
国分太一降板の波紋と日本テレビの「説明拒否」
事の発端は6月20日、日本テレビの福田博之社長が緊急記者会見を開き、レギュラー出演者だった国分太一(51)がコンプライアンス違反を理由に『鉄腕DASH』を降板することを発表したことにあります。しかし、福田社長はコンプライアンス違反の内容については頑なに明かすことを拒否しました。
これに対し、国分自身は11月26日に記者会見を開き、自身のコンプライアンス違反の内容について「答え合わせ」を求めました。しかし、福田社長は12月1日の定例会見で「答え合わせするまでもない」と改めて説明を拒否。この日本テレビ側の対応に対し、株式会社TOKIOの広報担当も務める松岡昌宏が『週刊新潮』のインタビューに応じ、強い不信感を露わにしました。松岡の発言によれば、国分のコンプライアンス違反の内容は、松岡だけでなく株式会社TOKIOの社長である城島茂(55)にも日テレ側から一切明かされていないとのことです。
松岡昌宏が抱く日本テレビへの不信感と番組への違和感
松岡昌宏はインタビューの中で、日本テレビの「何も説明しない」という姿勢に対し、「コンプライアンス違反にはならないのでしょうか」と疑問を投げかけました。彼は30年間、体当たりで番組に取り組んできた中で多くの怪我を経験し、病院に運ばれたこともあったと振り返り、「それがコンプライアンス違反にならないのか」と指摘しています。
さらに、現在も放送が続いている『鉄腕DASH』について、松岡は視聴者側の視点から次のように語っています。「自分が見る側だったら、何の説明もない中で番組が続いていれば、『何か気持ち悪いぞ』となると思うのです。やはり、とても奇妙なことが起こっている、と言わざるを得ません」。
TOKIOのメンバーである松岡昌宏氏
視聴率急落と番組の転換期
この松岡氏のインタビュー記事が配信された直後、12月7日に放送された『鉄腕DASH』の視聴率が7.8%まで落ち込んだと報じられています(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯)。日本テレビの関係者は、「松岡さんのインタビュー記事の内容が頭にあれば、視聴者も見ていて楽しい気持ちにはならないでしょう」と、記事が視聴率に影響を与えた可能性を指摘しています。
『鉄腕DASH』は1995年に深夜番組としてスタートし、1998年には日曜ゴールデンタイムの1時間番組に昇格。2000年には「DASH村」企画が大ヒットし、視聴率は15%を超えるのが当たり前でした。その後も『世界の果てまでイッテQ!』とともに、日本テレビの日曜夜を支える看板番組としての地位を確立してきました。
近年は9〜10%台で推移していましたが、国分氏の降板後も6月22日放送が9.7%、翌週29日も9.5%と安定した視聴率を保っていました。ちなみに、同番組の過去最低視聴率は2019年10月20日放送の7.9%とされており、この日は裏番組で「ラグビーワールドカップ2019/日本×南アフリカ」が放送され、41.6%という驚異的な視聴率を記録していたため、特別な事情がありました。しかし、今回の12月7日の放送では、『THE MANZAI』(フジテレビ)や『卓球混合団体ワールドカップ』(テレビ東京)といった裏番組はあったものの、ラグビーW杯のような強力な競合番組とは比較にならず、しかも『鉄腕DASH』は2時間スペシャルとして放送されたにもかかわらずの視聴率急落でした。この日の企画は「DASH島大航海SP」と「100人食堂」だったといいます。
日本テレビとTOKIOメンバーの間の深い溝は、長年愛されてきた『ザ!鉄腕!DASH!!』の番組の未来に大きな影を落としており、今後の展開が注目されます。
参考文献
- デイリー新潮: 「『国分さんを自宅に呼び、野菜炒めを振る舞った』 松岡昌宏が明かした国分太一の近況と日本テレビへの『不信感』」
- デイリー新潮: 「『とても奇妙なことが起こっている』 松岡昌宏が独白した『鉄腕DASH』制作陣への違和感」
- Yahoo!ニュース: 「日テレ『ザ!鉄腕!DASH!!』が7.8%に急落 松岡昌宏が『新潮』で不信感を独白した直後」





