宮城県塩釜市の工事現場で大型クレーン車が横転して1人が死亡、5人が重軽傷を負った事故で、県警塩釜署などは19日、実況見分を行った。
この日の実況見分では、横転したクレーン車を引き上げながら、クレーン車の車体の横に張り出して転倒を防止する「アウトリガー」と呼ばれる支えの周辺を調査した。
仙台労働基準監督署によると、クレーン車を稼働させる際は、一般的にアウトリガーの下に鉄板などの敷き材を用いて車体の安定を図るという。今回の事故では敷き材に何らかの不備が生じ、クレーン車がバランスを崩して横転した可能性があるとみて、引き続き事故の原因を調べる。
事故は18日に発生。この事故で、車の中で待機していた同県大和町の会社員、三浦隆之さん(41)が死亡したほか、男性5人が骨折するなど重軽傷を負った。