「デカ盛り取材」まさかの無断キャンセル!札幌ラーメン店が激白、大量食材の危機を救ったSNSの力

札幌市にある人気ラーメン店「らぁめん銀波露」札幌手稲店が、テレビ番組の「デカ盛り企画」撮影で大量の食材を用意したにもかかわらず、番組側から何の連絡もないまま無断キャンセルされたとSNSで告白し、大きな波紋を呼んでいます。この怒りの投稿は瞬く間に拡散され、最終的には多くの人々の支援によりフードロスが回避される感動的な結末を迎えました。

テレビ番組からの無断キャンセルとその波紋

「らぁめん銀波露」札幌手稲店は12月14日、公式X(旧Twitter)アカウントを更新し、この日予定されていた全国放送のテレビ番組による「デカ盛り」企画の撮影が、連絡なく閉店時間を迎えたと明かしました。番組側からは2kgから8kgのラーメンを依頼されており、同店は最大の8kg分の食材を準備していたとのことです。しかし、撮影クルーが現れなかったため、大量の食材が無駄になる危機に直面。同店は「捨てるのは嫌なのでお願いします」と、翌日以降に客にその食材を食べに来てほしいと訴えかけました。

この投稿は2000万件を超えるインプレッションを記録し、瞬く間に拡散されました。コメント欄には「連絡一本で防げた話なのに…」「コンプラ違反、どこのテレビ局か公表すべき」といった、番組側への批判が殺到しました。著名なグルメブロガーも、テレビ局のずさんな対応を指摘する声に同調し、「ボクも地上波全国情報で紹介してもらえる予定から情報や人の紹介だけ抜かれて逃げられた事が複数回あります。店舗さんのお話も似たような話を良く聞きます」と、同様の経験があることを明かしています。

SNSの力でフードロス回避、感動の結末へ

批判の声が高まる中、店側は翌15日の投稿で、テレビ局や番組名を公表しない意向を示しました。「こちら側が不利になるのを考えて全国テレビと表記しています!今後も名前は書く事はないのでご了承ください」と説明し、あくまで残った食材を無駄にしないことを最優先する姿勢を強調しました。

この切実な訴えと店の誠実な対応は、多くのユーザーの共感を呼びました。投稿はさらにシェアされ、その結果、翌15日には開店前から「らぁめん銀波露」札幌手稲店の前に長蛇の列ができ、用意されていた大量の食材はすべて使い切られたと店側が報告しました。同店は、協力してくれた全てのお客さんに対し、深く感謝の意を表明しています。

HIKAKIN似で有名な「らぁめん銀波露」札幌手稲店の外観HIKAKIN似で有名な「らぁめん銀波露」札幌手稲店の外観

テレビ業界の責任とSNSの重要性

近年、テレビ局の傲慢な態度や無責任な対応がSNSで報告されるケースが少なくありません。今回の「らぁめん銀波露」札幌手稲店の一件は、そうした問題が具体的なフードロスという社会問題に直結しかねないことを浮き彫りにしました。同時に、SNSが持つ情報拡散力と、それによって形成されるコミュニティの温かい支援が、予期せぬ困難を乗り越える大きな力となることを示しました。テレビ番組制作に関わる者たちは、今回の事態を真摯に反省し、今後の業務においてより一層の責任感と配慮を持つことが求められるでしょう。


参考文献:

  • Yahoo!ニュース / FLASH (2025年12月16日). 「デカ盛り取材、無断キャンセル」札幌ラーメン店が“怒りの告白”SNSで拡散、大量食材ロス危機が感動の結末に.