コンプライアンス違反を理由に全てを失ったタレント国分太一(51)に対し、日本テレビは未だ厳しい姿勢を崩していません。しかし、その陰で日テレは元TOKIOリーダー城島茂(55)に謝罪を試みるも拒絶されるという「失態」を演じていたことが明らかになりました。この事態は、人気番組「ザ!鉄腕!DASH!!」の将来にも暗い影を落としています。
城島茂への謝罪と日テレの窮地
去る12月9日、「ザ!鉄腕!DASH!!」のロケ現場に日テレ幹部が現れ、城島茂氏への謝罪を試みましたが、その試みは失敗に終わりました。この城島氏に対する懐柔策の失敗を受け、日本テレビは方針転換を余儀なくされました。局関係者によると、松岡昌宏(48)氏の発言に対する沈黙をこれ以上続けることはできず、城島氏への説得失敗を隠蔽する必要に迫られた結果、翌日のお詫びコメント発表へと繋がったと見られています。局内では、低迷する視聴率に加え、城島氏と国分氏の双方との契約が来年3月末で終了することから、「番組打ち切りもやむなし」との空気が漂い始めています。
「ザ!鉄腕!DASH!!」ロケ現場でのTOKIOリーダー城島茂氏
「TOKIOとの決別は避けるべき」スポンサーと視聴者の声
松岡氏の発言が報じられた直後の12月7日に放送された「ザ!鉄腕!DASH!!」の視聴率は7.8%を記録し、今年最低レベルとなりました。ゴールデン帯の2時間スペシャル番組としては「かなり深刻な数字」と評価されています。幸いにも、現時点ではスポンサーが撤退する事態には至っていません。これは、元TOKIOメンバーが東日本大震災時などに示した献身的な活動が、視聴者だけでなくスポンサーからも高い好感を得ている賜物と言えるでしょう。日テレ関係者は、「過去の実績から、彼らと決裂することは局にとって得策ではない。『TOKIOとの喧嘩別れだけは避けるべきだ』という声は依然として根強くあります」と述べています。
日テレ広報部の回答と残る疑問
我々は日本テレビに対し、今回の「押しかけ謝罪」を強行した理由、国分氏と城島氏への今後の説明方針、そして番組継続の見通しについて問い合わせました。しかし、広報部からは「タレントさんとの交渉や協議の内容について明かすことはできず、ご質問にお答えすることはできません。また、『鉄腕!DASH!!』につきまして、番組終了の予定はございません」という、限定的な回答に留まりました。
果たして、非は本当に国分太一氏一人だけにあるのでしょうか。松岡昌宏氏の覚悟の告白に対し、日本テレビが今後どのような覚悟と誠意を示すのかが、今、問われています。「週刊新潮」2025年12月25日号 掲載





