神奈川県庁内で使われていたハードディスク(HDD)が、データが完全に消去されない状態のまま盗まれてネットオークションに出品・落札され、所在が分からなくなっていた問題で、県は21日、同日までにHDD全18個の回収を終えたと発表した。
18個は計4人によって落札されており、県は21日、回収できていなかった残り4個を回収した。県によると、関東に住む落札者の1人が、自身の落札したHDDが問題になっていることを知り、県庁に持参したという。
県は先立つ19日に、別の落札者2人から計5個を回収。問題発覚の契機となった男性が落札し、すでに回収済みの9個と合わせ、18個全ての回収を終えた。
HDDの容量は1個が3テラバイト。県庁内では、サーバー内で使われ、納税に関する個人情報や職員名簿などの機密情報が記録されていたとみられるという。県はこれまでに盗難されたHDDからの情報流出は確認されていないとしている。