■5GやAI駆使「成長と分配」考えたい
政調会長として地方政調会を中心に憲法改正の議論をリードしていきたいと思います。地方政調会は幹部が自ら足を運び、地方の皆さんと意見交換を行います。自民党は平和主義を大きく変える憲法改正を考えているというイメージを持っている方が相変わらず多い。丁寧に国民に説明していかなければなりません。
(9条改正に反対する宏池会=岸田派=の古賀誠名誉会長は)勉強会などでは9条も含め憲法について議論はすべきだと発言されていたと記憶しています。派内だけでなく、国民にもいろいろな意見がある。ただ党改憲案は憲法9条の1項、2項は守ると明記し、平和主義は維持するとしています。
麻生太郎副総理が月刊誌『文芸春秋』で、改憲に向け安倍晋三首相に党総裁4選の覚悟を求めましたが、そのくらい強い思いでやらなくてはいけないということでしょう。憲法改正はどんな政権も絶えず考えていなければいけない。それなのに議論が氷漬けになっていたことがおかしい。
◆現政権とは色が違う
麻生さんが「ポスト安倍」の有力候補に私を挙げた? 光栄なことです。この間、食事したときは「政調会長を3期目やるんだから立場を活用してどんどんアピールしろ」とハッパをかけられました。
次の総裁選は出ます。
「安倍首相の4選論もある」と言われますが、仮定を言ったらきりがない。とにかく、今の安倍首相の総裁任期は再来年までで、3期目が終わる。その次の総裁選には出ます。
首相になって何がやりたいかを挙げるなら「成長戦略」です。アベノミクスは評価しますが、いつまでも金融緩和と財政出動に頼るわけにはいかない。次世代通信規格「5G」や人工知能(AI)など日本の成長戦略を考えなきゃいけない。さらに、それによって得た果実を中小企業や地方にしっかり「分配」していく。