気象庁は23日、令和元年の天候と台風のまとめを発表した。日本の年平均気温の速報値は基準値(平成22年までの30年平均)を0・92度上回り、明治31年の統計開始以来最も高温となる見通し。地球温暖化が影響したとみられる。気象庁によると、年平均気温は、全国から15の観測地点を抽出、それぞれの基準値の差から算出した。全国的に気温の高い状態が1年を通して続いたことが要因という。台風は29個発生、うち15個が接近、5個が上陸した。いずれも平年値(発生25・6個、接近11・4個、上陸2・7個)を上回った。3~6月中旬は発生がなかったが、11月だけで6個発生した。千葉市付近に上陸し大規模停電を引き起こした15号、東日本を中心に大雨被害をもたらした台風19号は、いずれも上陸時の最大風速が40メートル。上陸時の台風の勢力について記録がある平成3年以降、東日本に上陸した台風としては1位タイとなる強さだった。