指定暴力団山口組と神戸山口組を「特定抗争指定暴力団」に指定し、規制を強化する手続きとして、京都府公安委員会は24日、府警本部で、神戸山口組の幹部から意見聴取する場を設けた。組側は欠席した。25日には山口組への聴取も行われる。岐阜県公安委員会も同日、山口組から意見を聞く場を設定したが、同組も欠席した。
指定は他に大阪や兵庫、愛知、三重の公安委員会が検討しており、25日までに各公安委員会がそれぞれ両組織に聴取を行う予定。指定が決まれば、来年1月7日にも官報で公示して効力が発生する見込み。これまで大阪府や兵庫県などの公安委員会が両団体から聴取する手続きを行った。
両組織をめぐっては、今年8月に神戸市の山口組系の事務所前で組員が銃撃されたほか、11月には兵庫県尼崎市で神戸山口組の幹部が自動小銃で射殺される事件が発生。警察当局が特定抗争指定暴力団の指定に向けて本格検討に入った。