【画像】フッ化水素の対韓国輸出量の減り方がやばすぎた! 財務省の貿易統計をグラフ化してみた結果…そのやばさが一発で理解できる
さて、フッ化水素の輸出量の推移についてやろうじゃないか。
準備はできました!
報道記事としてはこの記事をベースにしよう。
11月の韓国向け輸出、前年比99・3%減…不買運動続く
12/26(木) 10:10配信 読売新聞オンライン
財務省が26日に発表した11月の品目別の貿易統計で、韓国向けの特定飲料品の輸出量は5万5060リットル(約696万円)となり、ゼロだった10月からわずかに回復した。日本政府による韓国に対する輸出管理の厳格化をきっかけに、日本製品の不買運動が続いており、前年同月比では99・3%減と大きく落ち込んだままだ。
今年の韓国向け特定飲料品の輸出量は、7月まで月400万~800万リットル台(約3億~6億円台)で推移していた。しかし、日韓関係が悪化した影響で8月に約59万リットル、9月に1010リットルまで落ち込み、10月は約20年ぶりに輸出量がゼロになっていた。
一方、輸出管理の厳格化の対象品目の一つで、半導体の洗浄などに使うフッ化水素の11月の輸出量は947キロ・グラムだった。8月にゼロになった後、3か月連続で輸出されたが、1年前の水準(約358万キロ・グラム)に比べると、99・9%減と低迷している。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191226-00050122-yom-bus_all
分量ベースだと、99.9%も減ってるんですね・・・。
だが輸出禁止でも輸出規制でもないからな。単なる”輸出管理強化”だ。強化した結果ここまで分量が減っているというのは、韓国側の貿易管理がそれだけ杜撰だったからだ。
財務省の統計ページから2019年分の数字を抜き出す
さっきと同じく、財務省の統計ページを見てみよう。このページを探した経緯については1つ前の記事を参照にしてほしい。ひとまず検索画面からフッ化水素のコードの“281111”を入れればすぐに韓国向けの輸出量は調べられる。
2019年分の、フッ化水素の輸出量を書き出しますか?
まずはそれで行こう。頼む。
カチャカチャカチャカチャ・・カチャン!!
カチッ・・カチッカチャカチャ・・カチッ・・カチャ
…。
カチッ・・・・カチッ・・カチャカチャ・・・カチャン!!
ちなみに読者に説明しておくと、ワトソン君はメカニカルキーボードなる音がうるさいキーボードをわざわざ使っていて、こういう音がするらしい。タイピングがしやすいのが理由だそうだが俺にはよく分からない。
検索をして調べる時とか、文字を入力する時にたまにこういう“演出”をやることがある。時間の経過を表現するためのものだと思ってる。我慢して観察してほしい。
カチャ・・・カチャカチャ・・
演出なげえよwww 終わったらでいいから演出の入力をやめろww
できました!
【2019年のフッ化水素の輸出量と輸出金額】
2019年1月 3348338 626722
2019年2月 3215576 685811
2019年3月 3518522 770964
2019年4月 2874918 630564
2019年5月 2628656 552368
2019年6月 2932736 594687
2019年7月 479064 400978
2019年8月 - –
2019年9月 100 3723
2019年10月 896 40636
2019年11月 947 46932
でかした!単位とかも書いて、もう少し分かりやすくまとめようか。
単位は・・・。「KG」と「1000円」みたいです。
1,000円単位だと見にくいから10,000円単位にしよう。それからkgも分かりにくいからtベースで。
表を見やすくまとめて単位も揃える
どうすればいいんですか?
あとカンマで区切りを入れてだな。できるだろ?
こういう表になりましたけど・・・。
【2019年のフッ化水素の輸出量と輸出金額】
2019年1月 3,348,338トン 626,722円
2019年2月 3,215,576トン 685,811円
2019年3月 3,518,522トン 770,964円
2019年4月 2,874,918トン 630,564円
・・・
うむ。ワトソン君、よくぞ頑張った。続きは私に任せてくれたまえ。これはじつに興味深い数値だね、ワトソン君。
急にホームズ探偵にならないで下さい(笑)
財務省のページから数字をコピペするだけでも大変な労力だよ。これを見やすくまとめて、さらにはグラフ化するのが俺の仕事というわけだ。
【2019年のフッ化水素の韓国向け輸出量と輸出金額の推移】
年月 数量 金額
2019年1月 3,348.338 62,672.2
2019年2月 3,215.576 68,581.1
2019年3月 3,518.522 77,096.4
2019年4月 2,874.918 63,056.4
2019年5月 2,628.656 55,236.8
2019年6月 2,932.736 59,468.7
2019年7月 479.064 40,097.8
2019年8月 - -
2019年9月 0.1 372.3
2019年10月 0.896 4,063.6
2019年11月 0.947 4,693.2
※単位:t
※単位:万円
あれ?全然違いますね・・・。
数量に関しての数字はkg単位だから、tにするには小数点を3つつける必要がある。9月以降の輸出量はkg単位しかないから小数点以下の値だ。一方金額の方は千円単位だから万円単位にするために小数点を1つ付け加えた。
数量が激減してるのに、金額がそこまで減ってないのは、どうしてですか?
まさに。いい部分に目をつけたね。これこそが今回の肝じゃないかと思っている。その分析は後々詳しくやろうと思う。
グラフ化した結果…韓国はフッ化水素を高値で売りつけられたか?
今回は特別に俺がグラフを作ってやった。どうだ?なかなか悪くないだろう。
すごい!結構時間がかかったのでは?
まあ10分かそこいらかな?デザインに凝るともう少し時間がかかるけど。
金額が少し回復しているのに、数量が底のままなんですね・・・。大事なのは、数量の方ですよね?
まさに。俺はこのグラフから、韓国が超高値でフッ化水素を売りつけられてるんじゃないかということも想像した。何しろフッ化水素を販売する森田化学やステラケミファも商売だからな。限られた輸出量の中でなるべく利益を出すためには高く売るしかない。
そんな気がしますね・・・。でも、それは仕方ないと思います!
フッ化水素の純度がさらに上がったとか、単純な市場価格の推移とかもあるだろうし一概には言えないけどな。この後台湾や中国への輸出量とも比較してみようぜ。せっかく財務省の統計の見方をマスターしたんだからそれくらいやってもいいはずだ。
ええっ?まだやるんですか?
当たり前だろ!ここが頑張りどころだ。ワトソン君も協力してくれ。すぐに始めるから。
わ、分かりました!