真珠湾攻撃で沈没の戦艦「アリゾナ」「オクラホマ」の艦名、新型原潜が襲名へ


 【ワシントン=黒瀬悦成】米海軍は26日までに、今後就役が決まっているバージニア級攻撃型原潜2隻について、1941年12月の旧日本海軍による真珠湾攻撃で沈んだ米戦艦「アリゾナ」と「オクラホマ」の名前を冠することを決めた。米軍事専門誌「ネイビー・タイムズ」(電子版)が伝えた。

 米海軍は、艦船が退役したり沈没したりした場合、その艦名を別の艦船に「襲名」させる伝統がある。しかし、アリゾナとオクラホマに関しては、その悲劇的な最期に配慮してか長らく襲名が見送られてきた。

 真珠湾攻撃では米戦艦4隻が沈没、4隻が損傷したが、アリゾナとオクラホマを除く全艦が戦列に復帰。オクラホマは引き揚げられたものの損傷が激しく修復が断念された。アリゾナは現在も湾内に沈んだままで、艦の真上に記念館が建設されている。

 モドリー海軍長官代行は声明で「(第二次大戦に参加した)最も偉大な世代の人々の精神を今に伝える2隻を就役させることは、海軍と海兵隊にとりこの上ない光栄だ」と強調した。



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