前幸手市長を不起訴　広島地検、暴行容疑

　広島地検は２７日、広島市でバーの女性店員を殴ったとして、暴行の疑いで逮捕された埼玉県幸手市の渡辺邦夫前市長（６２）を不起訴処分とした。地検は処分理由を明らかにしていない。

　渡辺前市長は８月６日の平和記念式典に参列するため、幸手市内の中学生らと３日間の予定で広島市を訪問。７日未明に１人で外出して飲酒し、同市中区のバーが入るビル内で女性店員の顔を殴ったとして暴行の疑いで広島県警に現行犯逮捕された。

　容疑を否認していたが、市役所に抗議が多数寄せられたことなどから、８月２１日に市長を辞職した。