【シンガポール=森浩】タイ海軍は29日までに、タイ北部チェンライ県の洞窟に閉じ込められた少年ら13人の救出活動に参加した特殊部隊隊員が感染症で死亡したと明らかにした。救出活動中に罹患(りかん)したという。AP通信などが伝えた。
死亡したのはベイルート・バクバラさん。救出活動後に体調不良となり、通院を続けていた。救出活動では元同部隊員のボランティア男性も死亡している。
13人は昨年6月23日に洞窟に入ったが、大雨に伴う急激な増水で脱出できなくなった。世界各地から集まった潜水士らが救助活動を展開し、7月10日までに全員が救出された。
事故から1年以上が経過し、立ち入り禁止が続いていた洞窟は11月から一般公開が始まった。救出劇については米動画配信大手ネットフリックスが映像作品化の権利を取得している。