作曲家の都倉俊一さんが指揮する「蛍の光」の合唱で幕を閉じた紅白歌合戦。テレビの中継が後続の番組に切り替わると、舞台袖には一気に出演者らが引き上げてくる。
総合司会を務めた内村光良さん、紅組司会の綾瀬はるかさんもスタッフらの拍手に出迎えられ、「お疲れさま」「ありがとう」と笑顔でねぎらいの言葉を口にした。
報道陣から大役を終えての感想を尋ねられると、内村さんは「個人的には、(ビート)たけしさんとか上沼(恵美子)さんとか、
お笑いの大先輩と絡むことがあったのですごく汗をかいた」と大きく息ついた。続けて「でも何より、綾瀬はるかさんと仕事ができて夢のように楽しかった。こんなトップの人と仕事をすることはないですから」と笑顔。綾瀬さんも「内村さんとコントをさせていただけたのが楽しかった。目標としていた、落ち着いて伝えることもできたと思う」と答えた。
内村さんはビートたけしが歌う「浅草キッド」の歌詞と、自身の若いころの思い出が重なるとし、「フルコーラスだったらやばかった。俺は司会なんだ、と言い聞かせて涙をこらえた」。客が2人の演芸場というくだりに、「本当にありましたからね。アルコールなんか入っていたら本当に泣いてました」と思い出にひたった。
綾瀬さんは「勝ち負けでないと分かっていても、やっぱり悔しい」と話し、紅組司会でのリベンジにも意欲を見せ、令和最初の紅白を締めくくった。