米連邦準備制度理事会(FRB)は3日、政策金利を据え置いた昨年12月10~11日の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録を公表した。会合参加者は「現在の金融政策をしばらく維持することが適切だ」と指摘。今月下旬の会合でも政策金利を維持する公算が大きい。
FRBは昨年10月まで3会合連続で利下げを決定。12月のFOMCでは政策金利を1・5~1・75%に据え置いた。
議事録によると、数人の参加者は、政策金利を維持することで利下げ効果を「検証する時間を確保できる」との認識を示した。一方、低金利が長期化することで、株式市場などのバブルが膨らむことへの警戒感を示す参加者もいた。
米経済を取り巻く環境については、「貿易摩擦と世界経済の軟調さによる不透明感が依然としてリスクだ」とした。(共同)