富士フイルムホールディングスが令和3年3月末で、米ゼロックスとの事務機器の販売提携を解消することが5日、分かった。子会社の富士ゼロックスによるアジアなどでのゼロックスブランドを使った製品販売を終了し、自社の独自ブランドを立ち上げる方針。提携によるすみ分けで、ゼロックスが販売してきた欧米市場にも参入する。
現在はブランド使用に関する契約を5年ごとに更新しているが、3年3月末で打ち切る。富士ゼロックスはゼロックスブランドを使えなくなるため、3年4月以降にゼロックスを外した社名に変更する。
ゼロックスから請け負っている相手先ブランドによる生産(OEM)は当面継続する方針だという。
富士ゼロックスは富士フイルムとゼロックスの合弁会社として昭和37年に設立された。富士フイルムは昨年11月、ゼロックスから富士ゼロックス株を買い取って、完全子会社化した。