【相模原殺傷事件初公判】身勝手な話を繰り返す被告「判決は天に任せる」





植松聖容被告=神奈川県相模原市緑区(桐原正道撮影)

 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で平成28年、入所者19人が刺殺され、職員を含む26人が重軽傷を負った事件で、殺人罪などに問われた元職員、植松聖(さとし)被告(29)は初公判に際し、勾留先の横浜拘置支所(横浜市港南区)で、複数回にわたり産経新聞の接見取材に応じてきた。「自分はいいことをした」と差別的な発言を繰り返し、極刑が下される可能性については「天に任せようと思う」と話している。

 事件後、植松被告は一度も髪を切っておらず、背中まで伸びた髪を後ろで束ねている。「美にはこだわりがありますので」。理由を問うと、こう明かした。

 被害者や遺族らへの謝罪の言葉は今もない。「一番世の中の役にたつ仕事をしたと思っています」「意思疎通の図れない人は死ぬべきだ」。身勝手な主張を繰り返している。

 公判で、弁護側は事件当時は薬物による精神障害で善悪の判断能力を失っていたと無罪主張する見通し。この点については「(弁護人の)優しさだと思う」と話す。

 以前は「(極刑の可能性は)仕方ないですね。いや仕方がないってことはないか。でも、まだ先の話ですから…」としていたが、直近の取材では「自分が主張していることの方が判決よりも大事だ。控訴はしません」と話していた。



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