民間機の上空飛行を禁止 米FAA イラクやイランなど

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ワシントンにあるアメリカ合衆国議会議事堂(AP)

ワシントンにあるアメリカ合衆国議会議事堂(AP)

 【ワシントン=塩原永久】米連邦航空局(FAA)は7日、イランによるイラク国内の米軍へのミサイル攻撃を受け、イラン、イラク上空や一部の周辺空域を米民間機が飛行することを禁じる通知を出した。米民間機に危険が及ぶのを避けるための措置。各国の大手航空会社では、自主的に危険空域の飛行を避ける動きも出ている。

 FAAによると、飛行禁止となる空域は、イラクとイランの上空に加え、ペルシャ湾およびオマーン湾の上空。イランとアラビア半島に挟まれた空域も禁止対象に設定された。

 FAAはすでに、米軍のドローン撃墜が起きた昨年6月以降、当該空域での米民間機の飛行制限を実施していた。今回、米国とイランの対立激化を受けて、飛行を完全に禁じた。

 FAAは声明で、「中東地域の出来事を引き続き監視していく」と指摘。他国の航空当局とも連携して対応する方針を示した。FAAの通知は、飛行ルートの選定などで米国以外の航空会社にも参照されている。

 ロイター通信によると、シンガポール航空がイランによる米軍攻撃後、イラン上空の飛行を回避する措置をとった。

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