誕生日迎えた金正恩氏「イラン情勢に動じず」演出か 韓国は緊迫に動揺隠せず

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平安南道の順川リン酸肥料工場の建設現場を視察する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長。日時は不明。朝鮮中央通信が7日報じた(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

平安南道の順川リン酸肥料工場の建設現場を視察する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長。日時は不明。朝鮮中央通信が7日報じた(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は8日、36歳とされる誕生日を迎えた。北朝鮮と軍事的結び付きが強く、核開発に絡み米国と駆け引きを続けているという共通点を持つイランをめぐる情勢が緊迫化する中、正恩氏は現場視察に打ち込む姿を宣伝させ、情勢に動じない指導者像を演出している。

 黒いレザーコートを着て豪快に笑う正恩氏。北朝鮮メディアが7日に報じた中部の肥料工場の建設現場を視察した様子だ。正恩氏は「いかに情勢が厳しく、難関が立ちはだかろうと、理想は必ずわれわれの手で実現する」と強調した。

 イラン革命防衛隊の司令官が3日に米国に殺害された事件を受け、当初、正恩氏は公の場に姿を見せないだろうとの観測があった。父、金正日(ジョンイル)総書記は米国が2000年代にアフガニスタンやイラクを攻撃した時期、1~2カ月間、公開活動を控えた経緯がある。

 司令官はピンポイント攻撃されており、北朝鮮が神経をとがらせてきた「斬首作戦」をほうふつさせる。米国の攻撃を想定し、乗車車両を幹部と交換することもあるという入念さを持つ正恩氏だけに、しばらく身を潜めるとの予測と反し、現場視察で制裁に対抗する姿勢を誇示した。正恩氏の誕生日に関連した特別な行事は伝えられなかった。

 司令官殺害については、中国とロシアの外相が米国の攻撃を非難したことを論評抜きに国営メディアで伝えるなど、静観の構えを見せている。ただ、トランプ米大統領から譲歩を引き出したい正恩氏としては、トランプ氏の関心が中東だけに注がれる事態は避けたいとみられる。日米韓当局は2月16日の正日氏誕生日などに合わせ、北朝鮮が軍事的挑発に出る可能性も視野に警戒を維持している。

 中東情勢の緊迫に動揺を隠せないのが韓国だ。米国は昨年からホルムズ海峡の安全確保を目指す有志連合への参加を韓国に要請。ハリス駐韓米大使も7日、KBSテレビのインタビューで「韓国が兵力を送ることを希望する」と語った。

 同海峡は韓国が輸入する原油の7割が通過するという経済の生命線だ。韓国政府は、ソマリア沖の海賊対策に派遣する海軍部隊の作戦海域をホルムズ海峡に変更する案を検討してきたとされ、連日、対応策を協議している。ただ、有志連合への合流はイランから敵対行為とみなされかねず、難しい判断を迫られている。

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