和歌山市で平成30年11月、重いやけどを負った四男(3)に必要な治療を受けさせず放置したり、たばこの火を押し付けたりしたとして保護責任者遺棄と傷害などの罪に問われた父親、中野将希被告(34)に和歌山地裁(小坂茂之裁判官)は14日、懲役3年、保護観察付き執行猶予4年(求刑懲役3年)の判決を言い渡した。
弁護側は保護責任者遺棄罪について、家庭で治療をしていたなどとして無罪を主張している。
起訴状によると、妻(保護責任者遺棄罪で有罪)と共謀し、30年11月7日に同市の自宅で右脚と右腕にやけどをした四男を同月18日まで病院に連れて行かず、必要な治療を受けさせなかった。また同月上旬に四男の左腕にたばこの火を押し付けて約1カ月のけがをさせたなどとしている。