【駆け巡れ!! 子年男・女】西村明宏官房副長官「震災復興 総括する年に」(昭和35年生まれ)





西村明宏官房副長官=首相官邸(古厩正樹撮影)

 私が官房副長官を拝命したのは昨年9月11日、東日本大震災の発生から8年半を迎えた日でした。震災では多くの方々が被災し、人命が失われました。宮城県内の私の自宅や事務所も被害を受けました。

 復興は安倍晋三内閣の最重要課題であり、「東北の未来創生」はこれからも私の政治活動の原点です。被災地選出の官房副長官であることを胸に首相を支え、未来の東北、日本のために力を尽くしたいと思います。

 今年は東日本大震災の「復興・創生期間」の最終年度に当たり、復興の取り組みについて一度、総括を行う段階になります。復旧・復興はインフラ面などで着実に進展しています。例えば約550キロにわたる復興道路・復興支援道路が来年3月までに全線開通できる見通しです。JR常磐線は、今年3月に全線開通します。

 ただ、被災者の心のケアや、原子力災害被災地域の復旧事業は「復興・創生期間」後も残るため、期間終了後も進めていきます。近年頻発化・甚大化している大規模な自然災害に備えるための日本各地での「国土強靱(きょうじん)化」もしっかり取り組みたいと思います。

 安倍首相とは、私が議員秘書だったころからのお付き合いです。首相が自民党安倍派会長だったご尊父の安倍晋太郎元外相の秘書、私は安倍派事務総長の三塚博元蔵相の秘書でした。

 副長官就任後は首相の海外出張に同行したり、首脳会談に同席したりしました。首相は長く外交でも活躍され、その経験から各国首脳の信頼も厚く、相手との間合いの取り方が絶妙だと感じます。首相がトランプ米大統領には耳が痛いのではないかと思うような話をする際も、大統領はうなずきながら話を聞いていることがありました。

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