イラン外相、欧州が「不適切な振る舞い」ならNPT脱退と表明


 イランのザリフ外相は20日、2015年の核合意について、履行義務の段階的放棄はすでに終了したとし、「欧州が不適切な振る舞いを続けたり、国連安全保障理事会に問題を送付したりしたら、イランは核拡散防止条約(NPT)から脱退するだろう」と述べた。ロイター通信が伝えた。

 イランは今月5日、核合意で科された制約を撤廃し、無制限にウラン濃縮を行う方針を示す一方、履行放棄はこれが最後だと述べていた。これを受けて欧州の合意当事国である英仏独は14日、最終的には過去の対イラン国連制裁の再開につながる「紛争解決手続き」の発動を表明。ザリフ氏の発言は欧州側の動きを牽制(けんせい)する狙いとみられる。

(カイロ 佐藤貴生)



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