神奈川県の行政文書を保存したハードディスク(HDD)がインターネットオークションを通じて流出した事件で、神奈川県庁のものを含むHDD24個を盗んだとして、警視庁捜査3課は22日、窃盗容疑で、廃棄処理を請け負った情報機器会社「ブロードリンク」元社員の高橋雄一被告(51)=横浜市旭区都岡町、同罪で起訴=を再逮捕した。
高橋容疑者は調べに容疑を認め、「何のデータが入っているかは知らなかった」などと供述。捜査3課によると、平成28年3月からHDDや会社の備品など約7900点をネットオークションに出品しており、約2千万円を得ていたとみられる。これまでに情報の漏(ろう)洩(えい)は確認されていない。
HDD24個のうち18個が神奈川県庁のもので、昨年7月から9月までの間に盗み出したとみられる。残る6個もネットオークションに出品されて落札されていたが、捜査3課は廃棄の依頼元などを明らかにしていない。
再逮捕容疑は昨年6月6日ごろから同12月1日ごろ、東京都大田区にある同社テクニカルセンターのデータ消去室に保管されたHDD24個(時価計4万8千円相当)を盗んだとしている。
高橋容疑者は別のHDD12個を盗んだとして、昨年12月に逮捕、起訴されていた。