参院本会議は23日午前、安倍晋三首相の施政方針演説などに対する各党の代表質問を行った。首相は公選法違反疑惑で辞任した河井克行前法相や菅原一秀前経済産業相らが説明責任を果たしていないとの指摘に対し、「1人1人の政治家が自ら襟を正すべきで、今後とも可能な限り説明を尽くしていかれるものと考えている」と述べた。立憲民主党の福山哲郎幹事長の質問に答えた。
河井氏は昨年の参院選をめぐり公選法違反の疑いで妻の河井案里・自民党参院議員とともに事務所が広島地検の家宅捜索を受けた。 首相は閣僚らの辞任について「国民に大変申し訳なく、責任を痛感している」と発言。「さまざまな批判があることを真摯(しんし)に受け止め、一層の緊張感を持って政権運営にあたっていきたい」と述べた。
また、福山氏は週刊文春が参院選の際に自民党が案里氏の総支部に3カ月で約1億5千万円が入金されていたと報じたことを質問。首相は言及しなかった。
23日午後には衆院本会議が行われ、公明党、共産党、日本維新の会が代表質問する。