ロイター通信は23日、トランプ米大統領が29日にメキシコ、カナダと結ぶ北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定の実施法案に署名する予定だと伝えた。議会上下両院は既に法案を可決しており、署名により米国の批准手続きが終わる。
トランプ氏はこれまで、新協定は米国の農産品の大幅な輸出増につながると強調してきた。11月に大統領選を控え、通商政策上の成果として支持者へのアピール材料にするとみられる。
新協定の名称は「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」。メキシコは批准作業を終えており、残るカナダで承認されれば発効する。これら3カ国で事業展開する日本の自動車メーカーにとっては、今後の投資環境が見通しやすくなる。(共同)