菅義偉(すが・よしひで)官房長官は27日の記者会見で、選択的夫婦別姓に対する見解を尋ねられ、慎重な考えを示した。「家族のあり方に深く関わる事柄であり、国民の間にさまざまな意見がある。引き続き国民各層の意見を幅広く聞き、国会での議論の動向に注意しながら慎重に対応を検討したい」と述べた。
選択的夫婦別姓をめぐっては、小泉進次郎環境相が24日の記者会見で「選択肢があるのは望ましい」と制度導入に前向きな考えを示しているほか、22日の衆院本会議の代表質問で野党議員が制度実現を訴えた際に「だったら結婚しなくていい」とやじが飛び、野党側が問題視している。