カルロス・ゴーン被告(65)が保釈中に国外逃亡した事件で、東京地検は29日、弁護人を務めていた弘中惇一郎弁護士の事務所の家宅捜索を始めた。ゴーン被告が使用していたパソコンや関係資料を押収し、解析を進めるもようだ。
ゴーン被告は保釈条件で、弁護団の弘中弁護士の事務所が提供したパソコンに限り、平日午前9時~午後5時に、事務所内で使用できることになっていた。逃亡後、地検は任意提出を求めたが弁護団は拒否。地検は差し押さえ令状を取得し、今月8日に弘中氏の事務所を訪れたが、弁護団は刑事訴訟法に規定された押収拒絶権を行使し、「押収は違法」との見解を示していた。