超党派による「脳卒中・循環器病対策フォローアップ議員連盟」(会長・尾辻秀久参院議員)の設立総会が29日、国会内で開かれた。議連は昨年12月に循環器病対策基本法が施行されたことを受けて発足した。尾辻氏は会合で「基本法はできて終わりではない。これからいよいよ魂を入れていかなければならない」と訴えた。
循環器病対策基本法は、脳卒中や心臓病など血液の流れの異常が原因で起きる循環器病の予防を目的とし、国に「循環器病対策推進基本計画」の策定を義務付けている。政府は今年の夏ごろまでに基本計画をまとめる予定だ。
厚生労働省によると、平成30年の死亡原因の内訳は、がん(27・4%)に次いで心疾患(15・3%)、脳血管疾患(7・9%)と循環器病が23・2%を占めており、発症原因の究明や患者のデータベース構築などに課題があるという。