自衛隊、新型肺炎「緊急時」へ準備着々 宿泊フェリー東京湾に 生活支援も開始

[ad_1]


防衛省が契約する民間フェリー「はくおう」=1月31日、兵庫県相生市
防衛省が契約する民間フェリー「はくおう」=1月31日、兵庫県相生市

 新型コロナウイルスの感染拡大で中国湖北省武漢市からの帰国者の一時滞在施設が不足した場合に備え、防衛省がチャーター契約を結ぶ旅客フェリー「はくおう」が1日、兵庫県の母港から神奈川県横須賀市沖の東京湾に到着した。大規模災害に何度も対応してきた防衛省・自衛隊は、さらなる感染拡大を想定し、準備を進めている。

 はくおうは94の個室を備え、平成28年の熊本地震で被災者の一時宿泊などに活用された。現在、帰国者受け入れの要請はないが、今後のチャーター機派遣後に施設が不足した場合、即応できるよう待機している。

 帰国者が経過観察のため滞在している4カ所の施設でも1日、自衛隊員が生活支援を始めた。帰国者は外出が制限されているため、食事や物資を届ける。はくおうの活用や生活支援は「災害派遣」の枠組みで実施する。チャーター機第2便では陸上自衛隊の看護官2人が同乗し、検疫業務にあたった。感染が広がれば検疫・医療分野で協力を求められそうだ。

 航空自衛隊には、運航を管理する政府専用機や輸送機がある。ただ、輸送能力はいずれも約110人で、民間チャーター機の半数程度にとどまる。中国側も自衛隊機を着陸させることには消極的という。

 一方、中国で感染した人が日本で治療を受けたい場合、完全に隔離できないチャーター機での帰国は難しい。感染者を隔離するカプセル型担架(アイソレーター)を空自輸送機や政府専用機で運ぶ選択肢がある。

 空自は輸送機に搭載する「機動衛生ユニット」も所有。医療機器を備えた「移動式治療室」で、密閉空間で治療しながら搬送できる。中国側が感染者の出国や自衛隊機着陸を認めるのかなどの課題は多いが、実現すれば前例のない任務となる。(田中一世)

[ad_2]

Source link