イラク首相候補に元通信相 大統領指名、組閣難航も





イラクで新首相候補に指名されたムハンマド・アラウィ元通信相=1日、バグダッド(ロイター)

 イラクのサレハ大統領は1日、新首相候補にムハンマド・アラウィ元通信相を指名、組閣を命じた。国営通信が伝えた。アラウィ氏は30日以内の組閣を目指すが、政治勢力間の争いが続くとみられ、政権樹立には難航が予想される。

 イラクでは昨年11月、大規模な反政府デモの混乱を受けてアブドルマハディ首相が辞意を表明。後任が決まるまで暫定首相を務めている。アラウィ氏は1日、国営テレビの演説で「宗派や政党に依拠しない政府をつくる」と宣言。ツイッターにも動画を投稿し、閣僚人事で各勢力から圧力を受けた場合は辞退すると述べた。

 イラクの首相は慣例でイスラム教シーア派から選ばれる。アラウィ氏は、シーア派を偏重しスンニ派を冷遇したマリキ政権下で通信相を2度務めた経験を持つ。シーア派指導者サドル師はアラウィ氏の指名を「良いステップ」だと述べて歓迎。一方、首都バグダッドでは指名直後から反対を表明するデモ隊が集結し、サドル師の支持者らと衝突した。(共同)



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