【台北=田中靖人】台湾の陳時中衛生福利部長(厚生労働相に相当)は3日夜、新型コロナウイルスを警戒する買い占めでマスクが不足しているとして、購入を実名制にすると発表した。購入数は1人当たり1週間2枚に制限する。
台湾当局は1月28日、コンビニ4社に当局備蓄分を放出する一方、購入量を1日3枚に制限していた。
陳氏は制限を守らず買い占めが続き、「必要な人が買えない」として4日からコンビニでの販売を中止。購入希望者には6日以降、特約薬局で国民健康保険に相当する「全民健康保険」カードの提示を求める。
マスク購入を事実上、台湾住民に限定する措置で、海外からの旅行客や短期滞在者など保険未加入者への対応は示さなかった。