末期がんの男性放置疑い、病院で死亡、妻と長男逮捕


 宮城県警仙台北署は5日、末期がんだった無職、佐藤和彦さん(78)を自宅に放置したとして、保護責任者遺棄容疑で、いずれも仙台市青葉区北根、妻の無職、みどり容疑者(69)と長男の会社員、和宏容疑者(43)を逮捕した。佐藤さんはその後、病院に運ばれ死亡した。多臓器不全とみられる。

 逮捕容疑は2日ごろ、自宅アパートの寝室に体が不自由な佐藤さんを放置し、外出したとしている。同署によると、いずれも容疑を認め「介護に疲れた」という趣旨の話をしている。

 みどり容疑者から3日未明、「夫が動けない状態で部屋にいる」と119番通報があり、同署員や消防が午前2時すぎ、衰弱した状態の佐藤さんを発見。4日午前、搬送先の病院で死亡した。



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