インドネシア・バリ島で開かれた東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の首席交渉官会合にインドが参加しなかったことが4日、分かった。インドは欠席理由を明らかにしていない。昨年の首脳会合では、交渉内容への不満からRCEP離脱を示唆していた。
経済産業省によると、昨年11月の首脳会合後、首席交渉官会合は初めてで、非公式で今月3、4日に開催した。会合には通常、交渉に参加する日中韓や東南アジア諸国連合(ASEAN)、インドなど計16カ国の各代表が出席するが、インドは参加しなかったという。
今回は首脳会合の結果を踏まえ、今後の議論の進め方を共有する予定だった。経産省は、16カ国による2020年内の署名を目指す方針に変更はないとしている。