ワタミ、新型肺炎で中国直営全店撤退 客急減…「影響長期化」も





ワタミの渡辺美樹会長兼グループ最高経営責任者(CEO)

 ワタミは5日、中国本土で展開している居酒屋業態「和民」の直営店全店を撤退することを決めたと発表した。新型コロナウイルスによる感染拡大による影響で、店舗休業の長期化を余儀なくされることや、客数の大幅な減少を受けて決めた。同社は「新型ウイルスの影響の長期化が見込まれる」として、早期の判断に至ったとしている。中国経済の先行きも「非常に不透明となっている」とした。

 同社は上海、深センなどの地域で、「和民」「饗和民」「サーモン伝説和民」のブランドで直営7店舗を展開している。新型コロナウイルスの感染拡大で、入店するショッピングモール全体が休業していることや、開業していても、40万円程度あった1店の1日あたりの売り上げが2万円程度に減少するなどの不振が続くことから、撤退を決めた。

 同社は、撤退する7店以外にも、現地企業からの委託を受けて、「和民」のブランドがつかない居酒屋店舗を4店運営している。こちらについては、契約があるため、撤退などは決定していないが、現状では休業状態だという。

 同社は、中国本土へは2005年1月に深センに初出店し、最大で42店を展開。不振店の整理などを進めると同時に、新ブランド投入による再拡大を図ろうとしてきたが、コロナウイルスの影響で断念することとなった。



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