東大は6日、指導する大学院生に対して2年以上にわたって恋愛感情を示し続け、しつこく交際を申し込むなどのセクハラ行為があったとして、大学院の50代の男性教授を停職4カ月の懲戒処分にしたと発表した。教授は事実関係を否定しているという。
東大は学生の特定や二次被害につながるとして、教授の名前や所属を明らかにしていない。発表などによると、教授はLINE(ライン)や対面で、学生に恋愛感情があることを示し、複数回交際を申し込んだ。拒まれるたび、学会発表の練習の予定を変更したり、不機嫌な態度を取ったりしたとされる。
学生の意に反する身体接触もあったという。学生は精神的に追い詰められ、他の研究室に移った。平成30年秋、学生から相談窓口に申告があり、問題が発覚。東大が調査していた。
処分を担当する宮園浩平副学長は「厳粛に受け止め、今後このようなことが起こらないよう、再発防止に当たっていく所存です」とのコメントを出した。