6日の衆院予算委員会で、立憲民主党など野党統一会派は、安倍晋三首相主催の「桜を見る会」の問題をめぐる公文書管理などについて、担当の北村誠吾地方創生担当相を厳しく追及した。これまでは首相や菅義偉官房長官に照準を定めてきたが、野党国対からは「(北村氏は)基本的なことがわかっていない」との指摘もある。
国民民主党の後藤祐一氏は、内閣府が昨年11月に桜を見る会の推薦者名簿を国会に提出した際、推薦した部局名を隠す加工をしていた問題を取り上げた。後藤氏が「公文書改竄(かいざん)ではないか」とただすと、北村氏は「公文書管理法上、改竄の規定はない」と答弁。後藤氏が「質問に答えていない」として、何度も同じやりとりが繰り返された。
次に質問に立った統一会派の今井雅人氏も、北村氏が「刑法上の改竄でない」と述べたことを問題視。北村氏は「私の思いを述べさせてもらった」と説明した後、「刑法上の改竄でないとの報告を内閣府から受けている」と一転させた。
政府の国家戦略特区に関する質問でも、北村氏は不安定な答弁を繰り返し、今井氏は「とても大臣を続けられるとは思えない」と切り捨てた。