再建首里城にスプリンクラー 検討委WGで一致





昨年10月に消失した首里城の正殿跡。手前は火元とみられる正殿北東部=4日午前、那覇市の首里城公園

 政府は7日、昨年10月に消失した首里城(那覇市)の正殿など主要建築の復元に向け、防火対策や木材などについて協議する技術検討委員会ワーキングループ(WG)を那覇市の内閣府沖縄総合事務局で開いた。再建する正殿にスプリンクラーを設置すべきだとの意見で一致した。

 検討委の高良倉吉・琉球大名誉教授は会合終了後の記者会見で「スプリンクラー設置と景観、美観をどうするかという問題があるが両者は矛盾しない。今後詳細を詰める」と説明した。

 会合では、消防庁がスプリンクラー設置のほか、火災報知機が作動すると同時に消防車の進入路が自動解錠される装置の導入などを提言した。また、正殿の主要な柱には国産ヒノキを用いることも確認した。ただ、台湾政府が輸出を禁止している台湾ヒノキが入手可能であれば改めて検討するという。



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