若手バレエダンサーの登竜門、第48回ローザンヌ国際バレエコンクールの最終選考が8日、スイス西部モントルーで行われ、日本人で唯一残っていた松山市の中学3年、松岡海人さん(15)は入賞を逃した。
出場者はクラシック(古典)とコンテンポラリー(現代)の2課題に挑戦。松岡さんが華麗な踊りを披露すると、演舞中にも拍手がわき起こり、観客席からはこの日一番の歓声が上がった。
表彰式後、松岡さんは「力は出し切ったので達成感もあるが、この悔しい気持ちを忘れず努力したい。今日のように人を楽しませ、歓声を上げてもらえるようなダンサーを目指します」と語った。
最終選考には中国や米国、オーストラリアなどから21人が進出。松岡さんは最年少だった。7日の準決勝には日本人11人を含む25カ国の76人が参加した。
同コンクールは15~18歳でプロとして活動していないダンサーに出場資格があり、世界的バレエダンサーの熊川哲也さんや吉田都さんらを輩出したことでも知られる。(共同)