安倍晋三首相は12日午前、首相官邸で全閣僚出席の新型コロナウイルス感染症対策本部を開き、「湖北省に加え、浙江省を(入国拒否の)対象地域に追加する」と表明した。入国拒否措置は持ち回り閣議で決定し、13日午前0時から効力を発生させる。同省内で感染者が増加し、温州市が事実上の都市閉鎖となっていることを踏まえて判断したとみられる。
また、首相は中国から来訪する外国人や感染症が発生している可能性のある旅客船に乗船する外国人について「対策本部に報告し、公表することにより、今後は閣議了解を経ずに入国拒否の措置を講ずる」と述べ、入国拒否の手続きを簡略化することを明らかにした。
首相は新型コロナウイルスによる肺炎の拡大防止に向け「国民の命と健康を守るとともにその安心を確保するため、先手先手で対策を総動員してほしい」と全閣僚に指示した。