フィリピンが米軍地位協定を破棄 南シナ海情勢に影響も

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マニラを訪問したポンペオ米国務長官と握手するフィリピンのドゥテルテ大統領=2019年2月28日(ロイター)

マニラを訪問したポンペオ米国務長官と握手するフィリピンのドゥテルテ大統領=2019年2月28日(ロイター)

 フィリピン政府は11日、米軍の国内における法的な地位を定めた「訪問米軍地位協定(VFA)」の破棄を米国側に通告したと発表した。VFAは両国が実施する合同軍事演習の根拠ともなっており、中国が進出を強める南シナ海の安全保障に影響が出る可能性もある。

 VFAは1998年に締結された。軍事演習に参加する米軍の入国審査の簡素化や、罪を犯した米兵について米国が一定の裁判権を行使できることなどが盛り込まれている。

 ドゥテルテ大統領は1月、米国が自らに近いデラロサ上院議員に対してビザ発給を拒否したことを受け、VFA破棄を示唆していた。デラロサ氏は警察トップとして強権的な麻薬犯罪撲滅作戦を指揮した経緯があり、米国はこのことを問題視したとされる。

 フィリピン政府によると、VFAは通告から180日後に自動的に失効する予定。在フィリピン米大使館は「同盟に重要な意味をもたらす。最善な方法を考えたい」との声明を発表。破棄の回避に向けた交渉が行われる可能性がある。

 一方、相互防衛条約などは存続しており、軍事的協力は維持される。安全保障面で喫緊の影響はないとの見方も出ているが、両国関係の冷え込みにつながることは間違いなさそうだ。(シンガポール 森浩)

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